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Linux JF(Japanese FAQ)Project.
JF は, Linux に関する解説文書・FAQ などを作成・収集・配布するプロジェクトです.

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  Enterprise Java for Linux HOWTO
  Gary Meyer gary@meyer.net
  v 0.1, January 1999
  The Linux Japanese FAQ Project (JF@linux.or.jp)
  v0.1j1, July 23, 2001

  Linux 上での Enterprise Java 環境の設定方法を記述しています。その内容
  は、Java 開発キット (JDK), ウェブサーバ、Java サーブレットサポート、
  JDBC によるデータベースアクセス、Enterprise Java Beans (EJB) のサポー
  トを取り上げています。
  ______________________________________________________________________

  目次

  1. はじめに
     1.1 背景
     1.2 対象とする読者
     1.3 文書の最新版
     1.4 著作権とライセンス
     1.5 免責
     1.6 追加を予定しているセクション
     1.7 関連する情報
     1.8 フィードバック

  2. Java 開発キットの設定方法
     2.1 Blackdown JDK
        2.1.1 背景
        2.1.2 ダウンロード
        2.1.3 インストール
        2.1.4 環境設定
        2.1.5 インストール後の確認
        2.1.6 もっと多くの情報
     2.2 IBM Java Developer Kit
        2.2.1 背景
        2.2.2 ダウンロード
        2.2.3 インストール
        2.2.4 環境設定
        2.2.5 インストール後の確認
        2.2.6 もっと多くの情報
     2.3 Kaffe
        2.3.1 背景
        2.3.2 ダウンロードとインストール
        2.3.3 環境設定
        2.3.4 インストール後の確認
        2.3.5 もっと多くの情報
     2.4 Sun J2SE
        2.4.1 背景
        2.4.2 ダウンロード
        2.4.3 インストール
        2.4.4 環境設定
        2.4.5 インストール後の確認
        2.4.6 もっと多くの情報

  3. ウェブサーバの設定方法
     3.1 Apache
        3.1.1 背景
        3.1.2 ダウンロード、インストール、環境設定
        3.1.3 環境設定
     3.2 IBM Domino
     3.3 IBM HTTP Server
        3.3.1 背景
        3.3.2 ダウンロード
        3.3.3 インストール
        3.3.4 環境設定
        3.3.5 インストール後の確認
        3.3.6 もっと多くの情報

  4. Java サーブレットのサポートの設定方法
     4.1 Allaire JRun
     4.2 Apache JServ
        4.2.1 背景
        4.2.2 ダウンロード
        4.2.3 インストール
        4.2.4 環境設定
        4.2.5 インストール後の確認
        4.2.6 もっと多くの情報
     4.3 BEA WebLogic
     4.4 Enhydra
     4.5 IBM WebSphere
     4.6 Locomotive
  5. Java サーバページ (JSP) のサポートの設定方法
     5.1 Apache Jakarta
     5.2 Caucho Resin

  6. JDBC のサポートの設定方法
     6.1 IBM DB2
     6.2 MiniSQL
     6.3 MySQL
     6.4 Oracle
     6.5 PostgreSQL
        6.5.1 背景
        6.5.2 ダウンロードとインストール
        6.5.3 インストール後の確認
        6.5.4 もっと多くの情報
     6.6 Sybase
        6.6.1 背景
        6.6.2 ダウンロード
        6.6.3 インストール
        6.6.4 インストール後の確認
        6.6.5 もっと多くの情報

  7. Enterprise Java Bean (EJB) のサポートの設定方法
     7.1 BEA WebLogic
     7.2 EJBoss
        7.2.1 背景
        7.2.2 ダウンロード
        7.2.3 インストール
        7.2.4 環境設定
        7.2.5 インストール後の確認
     7.3 Bullsoft JOnAS EJB

  8. 日本語訳について

  ______________________________________________________________________

  1.  はじめに

  1.1.  背景

  この文書は、Gary Meyer ( gary@meyer.net) が、各種のオープンソースや、
  メーカ独自の Linux 向け Enterprise Java 製品をインストールした数週間後
  の 1999 年 1 月に初めて書かれました。この文書において、Enterprise Java
  とは、Java Enterprise API を利用するという意味です。

  1.2.  対象とする読者

  この HOWTO は、Linux 上での Enterprise Java の評価、開発もしくは展開に
  関係するソフトウェアの専門家のためになることを意図しています。 Linux
  か Java についてある程度知識があることを前提としています。

  1.3.  文書の最新版

  この文書の最新版は、著者のウェブサイトである
  http://24.8.19.113/ej4linux.html から入手できます。

  1.4.  著作権とライセンス

  Copyright (c) 1999 Gary Meyer.

  This document may be distributed only subject to the terms and
  conditions set forth in the LDP License at
  http://www.linuxdoc.org/COPYRIGHT.html.  This  document must not be
  distributed in modified form without the author's consent.

     参考訳:
        この文書は、http://www.linuxdoc.org/COPYRIGHT.html にある LDP ラ
        イセンス に示された規約および条件に従う場合に限り、配布が許可さ
        れます。著者の同意なくして、この文書の変更を行い配布をしてはなり
        ません。

  1.5.  免責

  The suggestions in this document are provided to help you get a
  Enterprise Java environment on Linux up and running as quickly as
  possible.  The suggestions are not product  recommendations or
  endorsements.  As you become familiar with the options available, you
  can do you own product evaluations and determine what options are best
  for your particular purpose.

  For the purpose of this HOWTO, "Enterprise Java" is defined as using
  the Java Enterprise APIs. This HOWTO does not address scalability,
  availability, manageability, and other such aspects of software that
  are often associated with the word "enterprise."

     参考訳:
        この文書における提案は、可能なかぎり早く、Linux 上での
        Enterprise Java 環境を設定し、動作させることの一助となることを意
        図しています。提案は、製品の推薦でも推奨でもありません。入手でき
        る選択肢を熟知することで、自社製品の評価や個別の目的に最良なのが
        どの選択肢なのか決定できるようになります。

        この HOWTO の目的である Enterprise Java は、Java Enterprise API
        を利用することと定義しています。この HOWTO は、拡張性、可用性、
        管理可能性などの Enterprise という言葉によく関連させられるソフト
        ウェアの見地といった話題は扱いません。

  1.6.  追加を予定しているセクション

  この HOWTO は、とても一般的な Enterprise Java の側面について書いていま
  す。以下の項目をこの HOWTO に追加するかもしれません。

  o  Linux 向け Enterprise Java がサポートする Integrated Development
     Environments (IDEs) Support

  o  Java Naming and Directory Interface (JNDI) Support

  o  Java Mail API (JMAPI) Support

  o  Java Transaction Service (JTS) Support

  o  Java Interface Definition Language (JIDL) Support

  o  Java Messaging Service (JMS) Support

  o  Common Object Request Broker Architecture (CORBA) Support

  著作したい項目がありましたか?

  あれば、著者 Gary Meyer (gary@meyer.net) に連絡してください。

  1.7.  関連する情報

  http://www.app-serv.com/ にある App-Serv Center のウェブサイト。

  David Flanagan et al による Nutshell の Java Enterprise、
  http://www.oreilly.com/catalog/jentnut/ に書籍案内があります。

  1.8.  フィードバック

  追加や訂正などがあれば、著者 Gary Meyer (gary@meyer.net) までお知らせ
  ください。

  2.  Java 開発キットの設定方法

  入手可能な Linux 向け Java 開発キットは、いくつかあります。これらは―
  ―

  o  ``Blackdown JDK''

  o  ``IBM Java Developer Kit ''

  o  ``Sun J2SE ''

  o  ``Kaffe ''

     などです。

  使用しているか使用したい特定のソフトウェアが推奨する JDK がなく、とり
  あえず試用したいなら、Sun J2SE を最初に使ってみましょう。さらに、実装
  がオープンソースのものに興味ある場合は、Kaffe を使う必要があります。

  2.1.  Blackdown JDK

  2.1.1.  背景

  Blackdown JDK は、Sun JDK を Linux に移植したものです。この文書を書い
  た時点で、Blackdown JDK のバージョンは、Intel アーキテクチャなら
  1.2.2、 PowerPC なら 1.1.8 でした。

  1999 年 12 月に、Sun は Linux 向け "Java 2 Platform, Standard
  Edition"(J2SE) が入手可能になったことを発表しました。この Sun の発表
  は、移植をしていた Blackdown に重大な衝撃をもたらしました。新聞発表に
  よると、Sun は、"今週の発表は、Blackdown と、世界中の開発グループと熱
  狂者たちの協力なしには、成しえなかった。当初から、Blackdown は Linux
  プラットフォーム向け Java 技術の提供者でした。彼らはここ数年、 Java 2
  Platform の Linux への移植のリリースのために精力を捧げてきました――と
  りわけ、彼らの努力はこのリリースの成功には重要でした。" と述べていま
  す。

  さらに、Sun の新聞発表は続き、"Blackdown.org は Linux 向け Java 技術の
  価値ある情報源であり続けます。JDK 1.1.x の提供もこれに含まれます。 "
  と述べています。

  2.1.2.  ダウンロード

  Blackdown JDK は、 http://www.blackdown.org から、入手できます。

  >Blackdown のホームページで、ダウンロードを選び、次いでミラーサイトを
  選びます。

  欲しい JDK のバージョンを選びます。使用したい他のソフトウェアが特定の
  バージョンを推奨していないなら、最新のバージョンを選びましょう。この文
  書を書いた時点では JDK 1.2.2 でした。

  インストールするマシンのアーキテクチャを選びます。Intel アーキテクチャ
  なら、i386 を選びます。

  欲しい rc(release candidate) を選びます。使用したい他のソフトウェアが
  特定の rc を推奨していないなら、最新の rc か入手可能な FCS(最終バー
  ジョン) を選びましょう。

  Blackdown JDK に関して、たぶん、圧縮フォーマットの違いで、いくつかの異
  なるファイルが入手可能です。さらに、Linux ディストリビューションによっ
  て、 libc が異なりますので、その libc をサポートするものを入手してくだ
  さい。

  入手可能なファイルは――

  o  jdk - Java 開発キットで、Java のコンパイル・実行・デバッグに必要な
     すべてのものを含みます。インターナショナル文字の変換コードは含みま
     せん。

  o  jre - Java ランタイム環境で、これは、インターナショナル文字の変換
     コードを含みます。

  o  rt - Java ランタイム環境の最小版で、これは、インターナショナル文字
     の変換コードを含みません。

  o  i18n - インターナショナライゼーションフォントのマップとインターナ
     ショナル文字の変換のコードを含む JAR です。

  o  native - 追加のバイナリコードで、ネイティブスレッドのサポートをしま
     す。

     などです。

  英語圏での Java 開発のためには、jdk のみダウンロードしましょう。

  Blackdown ファイルのダウンロード時、libc5 か glibc、もしかすると glibc
  固有のバージョンも、選ぶ必要があるかもしれません。libc の選択は下記を
  参考にして下さい。

  o  libc5 - 古いが、まだもっとも一般的な Linux は libc5 です。

  o  glibc - 新しい Linux の libc です。

  最新の Linux ディストリビューションを使うなら、たいがい、glibc です。
  始めは glibc 用を試してみましょう。

  2.1.3.  インストール

  ディレクトリ /usr/local にファイルをインストールしましょう。ファイルの
  ダウンロード後、次のコマンドを実行します。

  mkdir /usr/local/blackdown
  mv jdk* /usr/local/blackdown

  tarball をダウンロードしたなら、次のコマンドを実行します。

  tar zxvf [filename].tar.gz

  この [filename] はダウンロードしたファイルの名前です。

  ディレクトリ /usr/local/blackdown の下に、jdk1.2.2 のようなディレクト
  リが見えるようになったはずです。

  上記の例は、Intel アーキテクチャの JDK 1.2.2 rc3 を示しました。ファイ
  ル名、バージョン、rc 番号、アーキテクチャを適切なものにかえてやってく
  ださい。上記の方法で、それぞれの配布パッケージを展開する必要がありま
  す。

  2.1.4.  環境設定

  設定する環境変数は――

  o  JAVA_HOME

  o  PATH

  o  CLASSPATH

     です。

  環境変数 JAVA_HOME は、JDK がインストールされた JDK のホームディレクト
  リを示します。環境変数 JAVA_HOME に Blakdown JDK のバージョンをインス
  トールしたディレクトリを設定してください。

  export JAVA_HOME=/usr/local/blackdown/jdk1.2.2

  ディレクトリ $JAVA_HOME/bin は、Java コンパイラ (javac) や Java 仮想マ
  シン (java) やその他の開発に必要なプログラムが入っています。 PATH に
  $JAVA_HOME/bin を追加してください。

  export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH

  $JAVA_HOME/bin を PATH の前に追加したので、他の JDK が Linux ディスト
  リビューションとともに入っていたとしても、インストールした JDK が使用
  されることに、注意してください。

  どの Java コンパイラと JVM が使用されるかチェックすることで、PATH を正
  しく設定したか確認します。

  which javac
  which java

  この出力は、ディレクトリ $JAVA_HOME/bin の中の javac と java を指すべ
  きです。

  環境変数 CLASSPATH は、Java プログラムのコンパイルと実行に必要なディレ
  クトリとすべての JAR を示します。

  JDK 1.2.2 では、始めに CLASSPATH へ JAR を追加する必要はありません。
  JAR は、.jar か .zip ファイルのどちらかに圧縮することができます。

  export CLASSPATH=$CLASSPATH:.

  2.1.5.  インストール後の確認

  簡単なアプリケーションのコンパイルと実行の準備ができました。下記のプロ
  グラムを作成してください。

  class HelloWorld {
    public static void main (String[] args) {
      System.out.println("Hello, World!");
    }
  }

  Java コンパイラでプログラムをコンパイルしてください。

  javac HelloWorld.java

  コンパイラがエラーを出力するなら、構文の確認と PATH および CLASSPATH
  の確認を入念にしてください。

  JVM でプログラムを実行します。

  java HelloWorld

  JVM がエラーを出力するなら、PATH および CLASSPATH を見直してください。

  次の出力が得られるはずです。

  Hello, World!

  おめでとう、Linux 用 Blackdown JDK のインストール、環境の設定、動作確
  認ができました。

  2.1.6.  もっと多くの情報

  Blackdown JDK のもっと多くの情報は、 http://www.blackdown.org にある
  Blackdown ウェブサイトを見てください。すぐれた FAQ が入手できます。

  2.2.  IBM Java Developer Kit

  2.2.1.  背景

  IBM Java Deloper Kit および Runtime Environment は、Sun の Java 互換性
  テストを通過し、最新版も互換性を維持しています。(IBM ウェブサイトから
  の引用)

  この文書を書いた時点での IBM Java Developer Kit のバージョンは JDK
  1.1.8 で、Intel アーキテクチャのみ入手可能でした。

  2.2.2.  ダウンロード

  IBM Java Developer Kit は http://www.ibm.com/java/jdk/118/linux から、
  入手できます。

  ダウンロードするために、オンラインで、IBM ウェブサイトへの登録および、
  ライセンスへの同意をしなければなりません。

  入手可能なファイルは――

  o  ibm-jdk-l118-linux-x86.tgz - Java 開発キットで、Java のコンパイル・
     実行・デバッグに必要なすべてのものを含みます。

  o  ibm-jre-l118-linux-x86.tgz - Java ランタイム環境で、Java の実行に必
     要なすべてのものを含みます。

     などです。

  これから Java での開発を行うわけですから、ibm-jdk の tarball ファイル
  をダウンロードしましょう。

  2.2.3.  インストール

  ディレクトリ /usr/local にファイルをインストールしましょう。ファイルの
  ダウンロード後、次のコマンドを実行します。

  mkdir /usr/local/ibm
  mv ibm-jdk-l118-linux-x86.tgz /usr/local/ibm

  配布パッケージを展開できます。次のコマンドを実行してください。

  tar zxvf ibm-jdk-l118-linux-x86.tgz

  ディレクトリ /usr/local/ibm の下に、ディレクトリ jdk118 が見えるように
  なったはずです。

  上記の例は、Intel アーキテクチャの JDK 1.1.8 を示しました。ファイル名
  を適切なものにかえてやってください。

  2.2.4.  環境設定

  設定する環境変数は――

  o  JAVA_HOME

  o  PATH

  o  CLASSPATH

     です。

  環境変数 JAVA_HOME は、JDK がインストールされた JDK のホームディレクト
  リを示します。環境変数 JAVA_HOME に IBM Java Developer Kit のバージョ
  ンをインストールしたディレクトリを設定してください。

  export JAVA_HOME=/usr/local/ibm/jdk118

  ディレクトリ $JAVA_HOME/bin は、Java コンパイラ (javac) や Java 仮想マ
  シン (java) やその他の開発に必要なプログラムが入っています。 PATH に
  $JAVA_HOME/bin を追加してください。

  export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH

  $JAVA_HOME/bin を PATH の前に追加したので、他の JDK が Linux ディスト
  リビューションとともに入っていたとしても、インストールした JDK が使用
  されることに、注意してください。

  どの Java コンパイラと JVM が使用されるかチェックすることで、PATH を正
  しく設定したか確認します。

  which javac
  which java

  この出力は、ディレクトリ $JAVA_HOME/bin の中の javac と java を指すべ
  きです。

  環境変数 CLASSPATH は、Java プログラムのコンパイルと実行に必要なディレ
  クトリとすべての JAR を示します。

  始めは、CLASSPATH に次の JAR を追加しましょう。JAR は、.jar か .zip
  ファイルのどちらかに圧縮することができます。

  例えば――

  export CLASSPATH=$JAVA_HOME/lib/classes.zip
  export CLASSPATH=$CLASSPATH:.

  2.2.5.  インストール後の確認

  簡単なアプリケーションのコンパイルと実行の準備ができました。下記のプロ
  グラムを作成してください。

  class HelloWorld {
    public static void main (String[] args) {
      System.out.println("Hello, World!");
    }
  }

  Java コンパイラでプログラムをコンパイルしてください。

  javac HelloWorld.java

  コンパイラがエラーを出力するなら、構文の確認と PATH および CLASSPATH
  の確認を入念にしてください。

  JVM でプログラムを実行します。

  java HelloWorld

  JVM がエラーを出力するなら、PATH および CLASSPATH を見直してください。

  次の出力が得られるはずです。

  Hello, World!

  おめでとう、Linux 用 IBM Java Developer Kit のインストール、環境の設
  定、動作確認ができました。

  2.2.6.  もっと多くの情報

  IBM Java Developer Kit のもっと多くの情報は、 http://www.ibm.com/java
  にある IBM Java ウェブサイトを見てください。

  2.3.  Kaffe

  2.3.1.  背景

  Kaffe は Java 仮想マシンおよびクラスライブラリをオープンソースなコード
  だけで実装しています。この文書が書かれた時点で、Kaffe は、"いくつかの
  欠落機能を除き、ほぼ JDK 1.1 に準拠しています"。そして、" 機能の一部は
  既に JDK 1.2 (Java 2) 互換になっています"。(Kaffe ウェブサイトからの引
  用)

  Kaffe は、もう、Linux ディストリビューションと一緒に出荷されているかも
  しれません。それは、Kaffe がオープンソースライセンスだからです。

  2.3.2.  ダウンロードとインストール

  Kaffe からダウンロードするよりも、たいがい、Linux ディストリビューショ
  ンに付属しているので、始めはその Kaffe でやってみましょう。

  もう一つの方法として、Kaffe は、 http://www.kaffe.org から、入手できま
  す。

  >Kaffe のホームページで、カレントリリースを選びます。この文書が書かれ
  た時点での、カレントリリースは 1.0.5 でした。Kaffe のバージョン番号
  は、JDK 仕様書のバージョン番号とは関連がありません。

  2.3.3.  環境設定

  設定する環境変数は――

  o  PATH

  o  CLASSPATH

  どの Java コンパイラと JVM が使用されるかチェックすることで、PATH を正
  しく設定したか確認します。

  which javac
  which java

  環境変数 CLASSPATH は、Java プログラムのコンパイルと実行に必要なディレ
  クトリとすべての JAR を示します。

  始めは、CLASSPATH に次の JAR を追加しましょう。JAR は、.jar か .zip
  ファイルのどちらかに圧縮することができます。

  例えば――

  export CLASSPATH=/usr/local/share/kaffe/Klasses.zip
  export CLASSPATH=$CLASSPATH:.

  2.3.4.  インストール後の確認

  簡単なアプリケーションのコンパイルと実行の準備ができました。下記のプロ
  グラムを作成してください。

  class HelloWorld {
    public static void main (String[] args) {
      System.out.println("Hello, World!");
    }
  }

  Java コンパイラでプログラムをコンパイルしてください。

  javac HelloWorld.java

  コンパイラがエラーを出力するなら、構文の確認と PATH および CLASSPATH
  の確認を入念にしてください。

  JVM でプログラムを実行します。

  java HelloWorld

  JVM がエラーを出力するなら、PATH および CLASSPATH を見直してください。

  次の出力が得られるはずです。

  Hello, World!

  おめでとう、Linux 用 Kaffe のインストール、環境の設定、動作確認ができ
  ました。

  2.3.5.  もっと多くの情報

  Kaffe のもっと多くの情報は、 http://www.kaffe.org にある Kaffe ウェブ
  サイトを見てください。

  2.4.  Sun J2SE

  2.4.1.  背景

  Sun Java 2, Standard Edition (J2SE) は、Sun の産物で Linux オペレー
  ティングシステム向け Java 2 プラットフォームのリリース版です。この文書
  が書かれた時点で、J2SE は Intel アーキテクチャの JDK 1.2.2 でした。

  2.4.2.  ダウンロード

  J2SE は、 http://developer.java.sun.com/developer/earlyAccess/j2sdk122
  から、入手できます。

  ダウンロードの前に、オンラインで、Sun への登録および、ライセンスへの同
  意をしなければなりません。

  2.4.3.  インストール

  ディレクトリ /usr/local にファイルをインストールしましょう。ファイルの
  ダウンロード後、次のコマンドを実行します。

  mkdir /usr/local/sun
  mv jdk1_2_2rc1-linux-i386.tar.gz /usr/local/sun

  配布パッケージを展開できます。次のコマンドを実行します。

  tar zxvf jdk1_2_2rc1-linux-i386.tar.gz

  ディレクトリ /usr/local/sun の下に、ディレクトリ jdk1.2.2 が見えるよう
  になったはずです。

  上記の例は、Intel アーキテクチャの JDK 1.2.2 rc1 を示しました。ファイ
  ル名を適切なものにかえてやってください。

  2.4.4.  環境設定

  設定する環境変数は――

  o  JAVA_HOME

  o  PATH

  o  CLASSPATH

     です。

  環境変数 JAVA_HOME は、JDK がインストールされた JDK のホームディレクト
  リを示します。環境変数 JAVA_HOME に J2SE のバージョンをインストールし
  たディレクトリを設定してください。

  export JAVA_HOME=/usr/local/sun/jdk1.2.2

  ディレクトリ $JAVA_HOME/bin は、Java コンパイラ (javac) や Java 仮想マ
  シン (java) やその他の開発に必要なプログラムが入っています。 PATH に
  $JAVA_HOME/bin を追加してください。

  export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH

  $JAVA_HOME/bin を PATH の前に追加したので、他の JDK が Linux ディスト
  リビューションとともに入っていたとしても、インストールした JDK が使用
  されることに、注意してください。

  どの Java コンパイラと JVM が使用されるかチェックすることで、PATH を正
  しく設定したか確認します。

  which javac
  which java

  この出力は、ディレクトリ $JAVA_HOME/bin の中の javac と java を指すべ
  きです。

  環境変数 CLASSPATH は、Java プログラムのコンパイルと実行に必要なディレ
  クトリとすべての JAR を示します。

  JDK 1.2.2 では、始めに CLASSPATH へ JAR を追加する必要はありません。
  JAR は、.jar か .zip ファイルのどちらかに圧縮することができます。

  export CLASSPATH=$CLASSPATH:.

  2.4.5.  インストール後の確認

  簡単なアプリケーションのコンパイルと実行の準備ができました。下記のプロ
  グラムを作成してください。

  class HelloWorld {
    public static void main (String[] args) {
      System.out.println("Hello, World!");
    }
  }

  Java コンパイラでプログラムをコンパイルしてください。

  javac HelloWorld.java

  コンパイラがエラーを出力するなら、構文の確認と PATH および CLASSPATH
  の確認を入念にしてください。

  JVM でプログラムを実行します。

  java HelloWorld

  JVM がエラーを出力するなら、PATH および CLASSPATH を見直してください。

  次の出力が得られるはずです。

  Hello, World!

  おめでとう、Linux 用 Sun J2SE のインストール、環境の設定、動作確認がで
  きました。

  2.4.6.  もっと多くの情報

  Sun J2SE のもっと多くの情報は、 http://java.sun.com にある Sun Java
  ウェブサイトを見てください。すぐれたディスカッションフォーラムがあり、
  様々な質問と回答を得ることができるでしょう。

  3.  ウェブサーバの設定方法

  いくつかの Linux 向けウェブサーバが入手可能です。これらには――

  o  ``Apache ''

  o  ``IBM Domino ''

  o  ``IBM HTTP Server ''

     などがあります。

  ウェブサーバをとりあえず試用したいなら、Apache を最初に使用しましょ
  う。ほとんどの主要な Linux ディストリビューションに付属し、たぶん、シ
  ステムにインストールされ、動作していると思われることが、主な理由です。

  3.1.  Apache

  3.1.1.  背景

  Apache は、インターネット上のもっとも一般的な HTTP サーバです。NCSA
  httpd を元に開発され、完全なものに書きかえられました。オープンソースラ
  イセンスになっています。(Apache ウェブサイトからの引用)

  3.1.2.  ダウンロード、インストール、環境設定

  Apache からダウンロードするよりも、たいがい、Linux ディストリビュー
  ションに付属しているので、始めはその Apache でやってみましょう。

  もう一つの方法として、Apache は、 http://www.apache.org から、入手でき
  ます。
  3.1.3.  環境設定

  コンピュータ上で、Apache がインストールされ、動作しているかを確認しま
  す。ウェブブラウザを開き、URL として、"http://127.0.0.1" を入力します
  (127.0.0.1 は、localhost を示す IP アドレスです)。

  "It Worked!" のウェブページが見えるはずです。

  動作していなければ、RedHat Package Manager (RPM) ベースの Linux ディス
  トリビューション上で次の入力をすることによって、Apache がインストール
  されているか確認できます。

  rpm -q | grep apache

  Apache の開始は、次のコマンドを実行します。

  cd /etc/rc.d/init.d
  ./httpd start

  注意 - httpd スクリプトはブート時に使われるもので、他の Linux ディスト
  リビューションでは違った場所にあるかもしれません。

  Apache の詳しい情報は、 http://www.apache.org/docs/misc/FAQ.html にあ
  る Apache FAQ を見てください。

  3.2.  IBM Domino

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www.lotus.com/dominolinux を見てください。

  3.3.  IBM HTTP Server

  3.3.1.  背景

  IBM HTTP Server は、Apache を IBM がパッケージし直したものです。IBM
  WebSphere とともに動作させるなら、IBM HTTP Server を検討したほうがいい
  かもしれません。

  この文書が書かれた時点での最新バージョンは 1.3.6.1 でした。

  3.3.2.  ダウンロード

  IBM HTTP Server は、
  http://www-4.ibm.com/software/webservers/httpservers/download.html か
  ら、入手できます。

  ダウンロードのリンクをクリックし、SSL encryption を 56 ビットか 128
  ビットか選びます。

  ダウンロードの前に、市場調査に記入し、ライセンス同意書に同意し、IBM に
  登録する必要があります。IBM HTTP Server は 2.0 か 2.1 どちらかのバー
  ジョンの glibc を必要とします。glibc は、新しい Linux の libc で
  す。libc5 をベースとした古いディストリビューションを使っているな
  ら、IBM HTTP Server を使うことはできません。

  RedHat Package Manager (RPM) ベースの Linux ディストリビューションで、
  次のコマンドを実行してください。

  rpm -qa | grep libc

  次のような出力が得られます。

  glibc-2.1.2-11
  libc-5.3.12-31

  Linux ディストリビューション上で、libc5 および glibc のどのバージョン
  がインストールされているか見ることができます。私の上記の例では、私のシ
  ステムに glibc と libc の両方がインストールされています。glibc のバー
  ジョンは 2.1 なので、私がダウンロードするファイルは glibc2.1 用になり
  ます。

  比較的小さいファイルなので、Linux の glib のそのバージョン向けの tar
  ファイルをすべて、ダウンロードしましょう。しかし、最低限必要なの
  は、server ファイルです。RedHat 6.0 および、RedHat 6.0 に由来するディ
  ストリビューションに関しては、redhat60only も必要です。glibc2.0 ベース
  のディストリビューションに関しては、libstdc ファイルも必要です。

  3.3.3.  インストール

  ディレクトリ /usr/local にファイルをインストールしましょう。ファイルの
  ダウンロード後、次のコマンドを実行します。

  mkdir /usr/local/ibm
  mv HTTPServer.linux.* /usr/local/ibm

  配布パッケージファイル (群) を展開できます。

  tar xvf [filename].tar

  この [filename] はダウンロードしたファイルの名前です。

  ディレクトリ /usr/local/ibm の下に、ディレクトリ IHS が見えるように
  なったはずです。

  tar ファイルから作られた rpm ファイル (群) をインストールするために、
  RedHat Package Manager (RPM) を使います。libstdc ファイルが必要なら、
  このファイルを最初にインストールする必要があります。次に server RPM
  ファイルを次のようにインストールします。

  cd IHS
  rpm -i IBM_HTTP_Server-1.3.6-2.i386.rpm

  上記の例は、Intel アーキテクチャのバージョン 1.3.6 を示しました。ファ
  イル名を適切なものにかえてやってください。

  インストール後、rpm ファイル (群) は、tar ファイル (群)から簡単に再作
  成できるので削除できます。

  3.3.4.  環境設定

  設定する環境変数は――

  o  PATH

     です。

  IBM HTTP Server は、/opt/IBMHTTPServer の中にインストールされま
  す。PATH にその bin ディレクトリを追加する必要があります。

  export PATH=/opt/IBMHTTPServer/bin:$PATH

  /opt/IBMHTTPServer/bin を PATH の前に追加したので、他のウェブサーバが
  Linux ディストリビューションとともに入っていたとしても、インストールし
  たウェブサーバが使用されることに、注意してください。

  どの Apache コントローラが使用されるかチェックすることで、PATH を正し
  く設定したか確認します。次のコマンドを実行してください。

  which apachectl

  この出力は、ディレクトリ /opt/IBMHTTPServer/bin の中の apachectl を指
  すべきです。

  注意 - IBM HTTP Server は Apache をベースにしているので、その起動と停
  止に Apache コントローラを使用します。コンピュータ上に IBM HTTP Server
  と Apache の両方をインストールしている時、PATH が一緒に動作させる正し
  いサーバ用になっているか、特に注意深く確認してください。

  IBM HTTP Server の設定ファイルを編集する必要があるかもしれません。設定
  ファイルは /opt/IBMHTTPServer/conf/httpd.conf としてインストールされま
  す。変更の必要なもっとも一般的な2つのエントリは、ServerName と Listen
  のポート番号です。httpd.conf ファイルの中を "ServerName" と "Listen"
  をキーワードにし、探してください。ServerName はホスト名か IP アドレス
  を設定してください。あなたのコンピュータが DHCP を使用して IP アドレス
  を入手しているなら、ホスト名の方がいいです。しかし、コンピュータのホス
  ト名を使用するために、コンピュータのホスト名と IP アドレスを適切に DNS
  に登録しなければなりません。

  さらに、コンピュータ上で別のウェブサーバを実行しているなら、IBM HTTP
  Server に別のポートを割り当てる必要があります。このように、必要があれ
  ば、同時に両方のウェブサーバを実行できます。

  以下は、httpd.conf 内のエントリの例です。

  ServerName 192.168.0.4
  Listen 3000

  3.3.5.  インストール後の確認

  IBM HTTP Server を開始するために、以下を入力します。

  /opt/IBMHTTPServer/bin/apachectl start

  コンピュータ上で、Apache がインストールされ、動作しているかを確認しま
  す。ウェブブラウザを開き、URL として、"http://192.168.0.4:3000" を入力
  します。入力する IP アドレスとポート番号は httpd.conf 内の正しいものに
  置きかえてください。

  "Welcome to the IBM HTTP Server" のウェブページが見えるはずです。おめ
  でとう、Linux 用 IBM HTTP Server のインストール、環境の設定、動作確認
  ができました。

  3.3.6.  もっと多くの情報

  IBM HTTP Server のもっと多くの情報は、
  http://www-4.ibm.com/software/webservers/httpservers/support.html にあ
  る IBM HTTP Server サポートページを見てください。

  4.  Java サーブレットのサポートの設定方法

  Java サーブレットのためのサポートを提供する Linux 向けウェブサーバの
  plug-in やアプリケーションサーバが、いくつか入手可能です。これらは――

  o  ``Allaire JRun''

  o  ``Apache JServ''

  o  ``BEA WebLogic''

  o  ``Enhydra''

  o  ``Locomotive''

  o  ``IBM Websphere ''

     などです。

  とりあえず試用したいなら、Apache JServ を最初に使用しましょう。

  4.1.  Allaire JRun

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www.allaire.com/products/jrun/ を見てくださ
  い。

  4.2.  Apache JServ

  4.2.1.  背景

  Apache JServ は、Java Servlet 2.0 仕様に完全互換で 100% 純粋な Java
  サーブレットエンジンです。Apache JServ は、Java Apache プロジェクトに
  欠かせない要素です。(Apache Java プロジェクトのウェブサイトからの引用)

  4.2.2.  ダウンロード

  Apache JServ は、 http://java.apache.org/jserv/index.html から、入手で
  きます。

  >Apache JServ プロジェクトのホームページで、Apache JServ のダウンロー
  ドのリンクへ進みます。

  現状の RPM での配布は、RedHat Linux 向けが入手可能です。他の Linux
  ディストリビューション向けは、ソースから構築しなければなりません。下記
  の例は、 RedHat 6x 向け RPM のインストール方法を記述します。

  この文書が書かれた時点でのバージョンは 1.1b3 でした。

  4.2.3.  インストール

  ディレクトリ /usr/local にファイルをインストールしましょう。ファイルの
  ダウンロード後、次のコマンドを実行します。

  mkdir /usr/local/apachejserv
  mv ApacheJServ*.rpm /usr/local/apachejserv

  RedHat および RedHat に由来するディストリビューションなら、rpm ファイ
  ルのインストールに RedHat Package Manager (RPM) を使います。次のように
  ――

  rpm -i ApacheJServ-1.1-b2_RH6x.i386.rpm

  としてください。

  上記の例は、Intel アーキテクチャの RedHat 6x 向けのバージョン 1.1-b2
  を示しました。

  4.2.4.  環境設定

  Apache JServ を登録するために、Apache を停止し、Java 環境変数を設定
  し、 Apache を再起動する必要があります。

  Apache を停止するために、次のコマンドを実行します。

  cd /etc/rc.d/init.d
  ./httpd stop

  注意 - httpd スクリプトはブート時に使われ、他の Linux ディストリビュー
  ションでは異なる位置にあるかもしれません。

  Java の環境設定は、この文書の JDK の設定方法のセクションにありますの
  で、特に使用するつもりの JDK について見てくださ
  い。/etc/httpd/conf/jserv の中にインストールされたファイル
  jserv.properties の中のいくつかの属性を設定する必要があります。特に、
  以下の属性――

  o  wrapper.bin - JDK をインストールした場所を示します。

  o  wrapper.classpath - 最低限 /usr/lib/apache/ApacheJServ.jar と
     /home/httpd/classes/servlet-2.0.jar を含んでください。
  o  bindaddress=localhost

  o  port=8007

     を調べてください。

  Apache の再起動のために、次のコマンドを実行します。

  cd /etc/rc.d/init.d
  ./httpd start

  4.2.5.  インストール後の確認

  コンピュータ上で、Apache JServ がインストールされ、動作しているかを確
  認します。ウェブブラウザを開き、URL として、
  "http://127.0.0.1/servlet/IsItWorking" を入力します。別のマシンから表
  示させるなら、入力する IP アドレスは正しいものに置きかえてください。

  "Yes, It's Working!" のウェブページが見えるはずです。おめでとう、Linux
  用 Apache JServ のインストール、環境の設定、動作確認ができました。

  Apache JServ の詳しい情報は、 http://java.apache.org/jserv/index.html
  にある Apache JServ のウェブサイトを見てください。

  サーブレットのコンパイルと実行ができるようになりました。下記の Java
  サーブレットプログラムを入力してください。

  import java.io.*;
  import javax.servlet.*;
  import javax.servlet.http.*;

  public class HelloWorldServlet extends HttpServlet {
    public void service (HttpServletRequest request,
      HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
    }
  }

  4.2.6.  もっと多くの情報

  Java Apache のもっと多くの情報は、 http://java.apache.org/ にある Java
  Apache プロジェクトのウェブサイトを見てください。

  4.3.  BEA WebLogic

  ``BEA WegLogic ''のセクションを見てください。

  4.4.  Enhydra

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www.enhydra.org を見てください。

  4.5.  IBM WebSphere

  執筆予定

  より多くの情報は、
  http://www-4.ibm.com/software/webservers/appserv/linux.html を見てくだ
  さい。

  4.6.  Locomotive

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www.locomotive.org/ を見てください。

  5.  Java サーバページ (JSP) のサポートの設定方法

  執筆予定

  5.1.  Apache Jakarta

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://jakarta.apache.com/ を見てください。

  5.2.  Caucho Resin

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www.caucho.com/ を見てください。

  6.  JDBC のサポートの設定方法

  Linux 上で動作し、JDBC インターフェースもサポートするデータベースは、
  いくつかあります。これらは――

  o  ``IBM DB2 ''

  o  ``MiniSQL ''

  o  ``MySQL ''

  o  ``Oracle ''

  o  ``PostgreSQL ''

  o  ``Sybase ''

     などです。

  DBMS をとりあえず試用したいなら、PostgreSQL を最初に使用しましょう。ほ
  とんどの主要な Linux ディストリビューションに付属し、たぶん、システム
  にインストールされ、動作していると思われることが、主な理由です。

  6.1.  IBM DB2

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www-4.ibm.com/software/data/db2/linux/ を見
  てください。

  6.2.  MiniSQL

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www.hughes.com.au/ を見てください。

  6.3.  MySQL

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www.mysql.org/ を見てください。

  6.4.  Oracle

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://platforms.oracle.com/linux/ を見てください。

  6.5.  PostgreSQL

  6.5.1.  背景

  PostgreSQL は、洗練されたオブジェクトデータベースで、サブセレクト、ト
  ランザクション、タイプと機能のユーザ定義も含めたすべての SQL 構成をサ
  ポートします。これは、とても進んだオープンソースデータベースでいろいろ
  なところから入手できます。商用サポートも PostgreSQL, Inc が行っていま
  す。現在のバージョンは 6.5.3 で、たくさんあるミラーサイトのどれからで
  も、もしくは CD から入手できます。(PostgreSQL ウェブサイトからの引用)

  PostgreSQL は、もう、Linux ディストリビューションと一緒に出荷されてい
  るかもしれません。それは、PostgreSQL がオープンソースライセンスだから
  です。

  6.5.2.  ダウンロードとインストール

  PostgreSQL からダウンロードするよりも、たいがい、Linux ディストリ
  ビューションに付属しているので、始めはその PostgreSQL でやってみましょ
  う。

  もう一つの方法として、PostgreSQL は、 http://www.postgresql.org から、
  入手できます。

  コンピュータ上で、PostgreSQL がインストールされているかを確認します。
  次のコマンドを実行してください。

  rpm -qa | grep postgresql

  もしくは――

  which postmaster
  which psql

  としてください。

  PostgreSQL を Java と一緒に使うには、postgresql, postgresql-server, お
  よび postgresql-java のパッケージがインストールされている必要がありま
  す。

  次のコマンドを実行し、PostgreSQL が実行しているかを確認します。

  ps -f -u postgres

  PostgreSQL デーモンが実行していれば、postmaster が見えるはずです。

  postmaster が実行していないなら、Sys V init スクリプトがたぶんあります
  ので、これを使って開始できます。ほとんどのディストリビューションでは、
  それは、/etc/rc.d/init.d にあります。次のコマンドで PostgreSQL を開始
  します。

  cd /etc/rc.d/init.d
  ./postgresql start

  PostgreSQL が実行しているか、上記の "ps" コマンドを使って確認できま
  す。

  注意 - JDBC を使うために、UNIX ドメインソケットだけではなく TCP/IP 接
  続のサポートを示すパラメータ '-i' をともない、PostgreSQL を開始する必
  要があります。パラメータ '-i' をともなって、postmaster が開始されてい
  るかを確認してください。

  次のコマンドにより、テストデータベースを作成します。

  su - postgres
  createdb javatest

  エラーメッセージを見ることはないはずです。

  一つのテスト列を持つテストの表を作成します。始めに、会話型 PostgreSQL
  ツールへ (postgres ユーザとして) ログインし、javatest データベースに接
  続し、次のコマンドにより作成します。

  psql javatest

  database: javatest に接続された、という確認メッセージが表示されるはず
  です。

  そして、(psql の中で) 次のコマンドにより、テストの表を作成します。

  create table test (col1 varchar(255));

  "CREATE" の確認メッセージが表示されるはずです。

  次に、(psql の中で) 次のコマンドにより、一つの列を挿入します。

  insert into test (col1) values ('Hello, from PostgreSQL!');

  "INSERT" の確認メッセージが表示されるはずです。

  最後に、(psql の中で) 次のコマンドにより、その列があるか確認します。

  select col1 from test;

  その列が作成されているのが見えるはずです。

  "\ q" により、psql を終了することができます。

  PostgreSQL を動作させるための詳しい情報は、
  http://metalab.unc.edu/mdw/HOWTO/PostgreSQL-HOWTO.html にある
  Database-SQL-RDBMS (PostgreSQL Object Relational Database System)
  HOWTO 文書を参照してください。

  CLASSPATH へ適切な JAR を追加する必要があります。PostgreSQL JAR (群)
  は、 postgresql-jdbc パッケージに付属しています。

  export CLASSPATH=$CLASSPATH:/usr/lib/pgsql/jdbc6.5-1.2.jar

  PostgreSQL をシステムにインストールした場所により、パスをかえる必要が
  あるかもしれません。

  6.5.3.  インストール後の確認

  簡単な PostgreSQL を使った JDBC アプリケーションのコンパイルと実行の準
  備ができました。下記のプログラムを作成してください。

  import java.sql.*;

  class PostgreSQLTest {
    public static void main (String[] args) {
      try {
        Driver driver = (Driver)
          Class.forName("postgresql.Driver").newInstance();
        DriverManager.registerDriver(driver);

        String     url = "jdbc:postgresql:javatest";
        Connection con = DriverManager.getConnection(url, "postgres",
  "");
        Statement  stm = con.createStatement();

        stm.setQueryTimeout(10);
        ResultSet  rs  = stm.executeQuery("select col1 from test");

        rs.next();

        System.out.println(rs.getString(1));

      } catch (SQLException e) {

        System.out.println("Exception!");
        System.out.println(e.toString());
    }
  }

  Java コンパイラでプログラムをコンパイルしてください。

  javac PostgreSQLTest.java

  コンパイラがエラーを出力するなら、構文の確認と PATH および CLASSPATH
  の確認を入念にしてください。

  JVM でプログラムを実行します。

  java PostgreSQLTest

  JVM がエラーを出力するなら、PATH および CLASSPATH を見直してください。

  次の出力が得られるはずです。

  Hello, from PostgreSQL!

  おめでとう、PostgreSQL への JDBC インターフェースのインストール、環境
  の設定、動作確認ができました。

  6.5.4.  もっと多くの情報

  PostgreSQL のもっと多くの情報は、 http://www.blackdown.org にある
  PostgreSQL ウェブサイトを見てください。

  6.6.  Sybase

  6.6.1.  背景

  Sybase Adaptive Server Enterprise は、商用 RDBMS で、Linux オペレー
  ティングシステム用を入手可能です。Sybase は最新リリースのバージョンが
  12.0 なのに、Linux 向けに入手できるバージョンは 11.9.2 です。

  Sybase ウェブサイトによれば、"Linux へ ASE を移植することにより、
  Sybase は、Linux 開発コミュニティに、そのプラットフォームで入手できる
  ものの中で一番拡張性が高く、高性能なデータベースエンジンを提供します。
  パッケージは、Adaptive Server Enterprise の標準機能と、関連する接続性
  のあるコンポーネントを含みます。Adaptive Server Enterprise 11.9.2 は、
  開発用に無償で提供します。"

  6.6.2.  ダウンロード

  Sybase ASE は、
  http://www.sybase.com/products/databaseservers/linux/linux1192_reg.html
  から、入手できます。

  ダウンロードするために、オンラインで、Sybase ウェブサイトへの登録およ
  び、ライセンスへの同意をしなければなりません。

  Sybase JDBC ドライバは、
  http://www.sybase.com/products/internet/jconnect/ から、入手できます。

  jConnect 4.2/5.2 のダウンロードを選んでください。

  ネットワーク上で Sybase サーバにアクセスするなら、JDBC ドライバのダウ
  ンロードとインストールだけが必要です。

  6.6.3.  インストール

  Sybase のインストールは、この HOWTO の範囲を超えます。この HOWTO は、
  Sybase のインストールと設定が正しくなされ、isql を使用して Sybase が操
  作できる状態であることを前提とします。

  isql に sa としてログインし、次のコマンドにより、テストユーザを作成
  し、データベースをテストします。

  create database javatest
  go
  sp_addlogin javatest, javatest, javatest
  go
  use javatest
  go
  sp_dbowner javatest
  go

  エラーメッセージを見ることはないはずです。

  一つのテスト列を持つテストの表を作成します。始めに、javatest ユーザと
  して isql へログインし、次のコマンドを実行します。

  create table test (col1 varchar(255))
  go

  エラーメッセージを見ることはないはずです。

  次に、次のコマンドにより、一つの列を挿入します。

  insert into test (col1) values ('Hello, from Sybase!')
  go

  エラーメッセージを見ることはないはずです。

  最後に、次のコマンドにより、その列があるか確認します。

  select col1 from test
  go

  その列が作成されているのが見えるはずです。

  "exit" により、isql を終了することができます。

  Sybase を動作させるための詳しい情報は、Sybase とともにダウンロードでき
  る文書を参照してください。

  CLASSPATH へ適切な JAR を追加する必要があります。

  export CLASSPATH=$CLASSPATH:/usr/local/sybase/jConnect-5_2/classes/jconn2.jar

  jConnect をシステムにインストールした場所により、パスをかえる必要があ
  るかもしれません。

  6.6.4.  インストール後の確認

  簡単な Sybase を使った JDBC アプリケーションのコンパイルと実行の準備が
  できました。下記のプログラムを作成してください。

  import java.sql.*;

  class SybaseTest {
    public static void main (String[] args) {
      try {
        Driver driver = (Driver)
          Class.forName("com.sybase.jdbc2.jdbc.SybDriver").newInstance();
        DriverManager.registerDriver(driver);

        String     host = "127.0.0.1";
        String     port = "4100";

        String     url = "jdbc:sybase:Tds:" + host + ":" + port;
        Connection con = DriverManager.getConnection(url, "javatest",
  "javatest");
        Statement  stm = con.createStatement();

        stm.setQueryTimeout(10);
        ResultSet  rs  = stm.executeQuery("select col1 from test");

        rs.next();

        System.out.println(rs.getString(1));

      } catch (SQLException e) {

        System.out.println("Exception!");
        System.out.println(e.toString());
    }
  }

  Sybase のホストとポートの番号を適切にかえる必要があります。
  $SYBASE/interfaces と $DSQUERY エントリを確認し、使用するホストとポー
  トの番号の値とします。

  Java コンパイラでプログラムをコンパイルしてください。

  javac SybaseTest.java

  コンパイラがエラーを出力するなら、構文の確認と PATH および CLASSPATH
  の確認を入念にしてください。

  JVM でプログラムを実行します。

  java SybaseTest

  JVM がエラーを出力するなら、PATH および CLASSPATH を見直してください。

  次の出力が得られるはずです。

  Hello, from Sybase!

  おめでとう、Sybase への JDBC インターフェースのインストール、環境の設
  定、動作確認ができました。

  6.6.5.  もっと多くの情報

  より多くの情報は、 http://www.sybase.com/products/internet/jconnect/
  にある Sybase jConnect ウェブサイトを見てください。

  7.  Enterprise Java Bean (EJB) のサポートの設定方法

  執筆予定

  7.1.  BEA WebLogic

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www.beasys.com/linux/ を見てください。

  7.2.  EJBoss

  7.2.1.  背景

  EJBoss オーガナイゼーションは、完全な J2EE 互換プラットフォームをオー
  プンソースウェブに供給できるよう努力しています。(EJBoss ウェブサイトか
  らの引用)

  この文書が書かれた時点の最新バージョンは 0.95 でした。

  7.2.2.  ダウンロード

  EJBoss は、 http://www.telkel.com/ejboss にある Telkel ウェブサイトか
  らダウンロードできます。

  JDK 1.3 の実装は、Linux 向けでは入手できるものがないので、
  ejboss095_jdk122.jar を選んでください。

  7.2.3.  インストール

  ディレクトリ /usr/local にファイルをインストールしましょう。ファイルの
  ダウンロード後、次のコマンドを実行します。

  mkdir /usr/local/ejboss
  mv ejboss* /usr/local/ejboss

  そのファイルを unjar します。

  jar xvf ejboss095_jdk122.jar

  /usr/local/ejboss の下に様々なファイルやディレクトリが作成されたはずで
  す。

  上記の例は、JDK 1.2.2 用 EJBoss 0.95 を示しました。ファイル名を適切な
  ものにかえてやってください。
  7.2.4.  環境設定

  設定する環境変数は――

  o  CLASSPATH

     です。

  環境変数 CLASSPATH は、Java プログラムのコンパイルと実行に必要なディレ
  クトリとすべての JAR を示します。

  CLASSPATH に EJBoss JAR とディレクトリ beans/generated を含めてくださ
  い。

  export
  CLASSPATH=/usr/local/ejboss/lib/ejboss095_jdk122.jar:/usr/local/ejboss/beans/generated:$CLASSPATH

  7.2.5.  インストール後の確認

  簡単な EJB アプリケーションのコンパイルと実行の準備ができました。下記
  の3つのサーバ用のソースファイルを作成してください。

  始めに、ビジネスインターフェース。

  // EJBTest.java

  import javax.ejb.*;
  import java.rmi.RemoteException;

  public
   interface EJBTest extends EJBObject {
    public String greet() throws
   RemoteException;

  }

  二番目に、ホームインターフェース。

  // EJBTestHome.java

  import javax.ejb.*;
  import java.rmi.RemoteException;

  public
   interface EJBTestHome extends EJBHome {

    public EJBTest create() throws

     CreateException, RemoteException;
  }

  三番目に、bean 実装クラス。

  // EJBTestBean.java

  import javax.ejb.*;
  import java.rmi.RemoteException;

  public
   interface EJBTestBean implements SessionBean {

    private SessionContext
   mContext = null;

    public void ejbPassivate() {
      System.out.println("EJBTestBean
   passivated.");
  }

    public void ejbActivate() {
      System.out.println("EJBTestBean
   activated.");
  }

    public void ejbCreate() {
      System.out.println("EJBTestBean
   created.");
  }

    public void ejbRemove() {
      System.out.println("EJBTestBean
   removed.");
  }

    public void setSessionContext() {
      System.out.println("EJBTestBean
   context set.");
      mContext = context;
  }

    public String greet()
   {
      return "Hello, I'm an EJB!";
  }

  }

  Java コンパイラでサーバソースファイルをコンパイルしてください。

  javac EJBTest*.java

  コンパイラがエラーを出力するなら、構文の確認と PATH および CLASSPATH
  の確認を入念にしてください。

  サーバソースファイルの記述とコンパイルが成功した上で、EJBoss にこの
  bean を配置する必要があります。EJBoss への bean の配置は、いくつかの段
  階の正確な実行が必要です。

  始めに、ファイル ejb-jar.xml を作成します。

  

  

       

       

       

       

       

       

         

           Nextgen bean

           nextgen.EJBTest

           EJBTestHome

           EJBTest

           EJBTestBean

           Stateful

           Bean

           

             

             

             java.lang.String

             

           

           

             

             

             

             Container

           

         

       

       

     

  上記のファイルは ejb-jar.xml という名前でなければなりません。これは、
  さきほど作成したファイルのインターフェースとクラス名、およびオブジェク
  ト名を登録します。

  二番目に、さきほど作成した3つのクラスファイルがあるディレクトリに、
  META-INF という (サブ) ディレクトリを作成します。

  mkdir META-INF
  mv ejb-jar.xml META-INF

  三番目に、jar の中に4つのファイルをパッケージします。

  jar cvf EJBTest.jar EJBTest*.class META-INF/ejb-jar.xml

  これによって、宣言 (manifest) と3つのクラスファイルと XML 配置記述子
  (deployment descriptor) ファイルが追加されることが分かるはずです。

  四番目に、作成したばかりの JAR を EJBoss beans ディレクトリに置きま
  す。

  mv EJBTest.jar /usr/local/ejboss/beans

  五番目に、作成したクラスファイルを EJBoss beans/generated ディレクトリ
  に移動します。

  mv EJBTest*.class /usr/local/ejboss/beans/generated

  (この五番目の手順は、EJBoss 0.95 のバグによる余分なものです。)

  EJBoss サーバを開始する準備ができました。

  cd /usr/local/ejboss

  sh server.sh

  プロキシファイルが自動的にコンパイルされ、EJB に配置されたことを確認し
  てください。

  簡単なクライアントアプリケーションの記述とコンパイルとテストの準備がで
  きました。

  7.3.  Bullsoft JOnAS EJB

  執筆予定

  より多くの情報は、 http://www.bullsoft.com/ejb/ を見てください。

  8.  日本語訳について

  日本語訳は Linux Japanese FAQ Project が行いました。翻訳に関するご意見
  は JF プロジェクト  宛に連絡してください。

     v 0.1
        翻訳: 野本浩一 

        校正:
        千旦 裕司さん 、
        中野 武雄さん 
        吉山 あきらさん 
        佐野 武俊さん 

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